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COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

プレゼン技術の高すぎる人

その昔、私の通っていた大学に、有名な教授がいました。大勢の学生を相手に話をすることがとても上手な人で、今だったら「プレゼン技術の高い人」と呼ばれてさぞかしもてはやされていたでしょうね。
何かの講義の中で、その教授が自分の話術について語っていたことがあったのですが、若い頃は寄席なんかを観にいったりして、話をする際のタイミングの取り方なんかについて、細かく参考にしていたそうです。そうやって努力している内に自然とプレゼン技術が身についていたんでしょうね。
ところがその話の最後に、意外な言葉が教授の口から漏れてきたのです。
「大勢の人に自分の意見を伝えるための技術を習得することばかりに気を取られてしまい、肝心の自分の意見の中身について考える余裕を完全に失ってしまったんだよ・・」
その言葉を聞いたときに、すごく考えさせられたのを今でもよく覚えています。


よく、会社の研修なんかで、グループワークをやった後でプレゼンをやらされることがあるのですが、その時、発表役を誰が担当するかで必ず揉めることになります。そんな時、みんなどうしてそんなに発表役をやりたがらないのか私はいつも不思議に思うのです。おそらく、頭の中で考えを整理してプレゼンできる状態までもっていくプロセスについては、誰でもできるような簡単な事であると思われているんでしょうね。
本当は、そちらの方が遥かに難しいのではないかと私は思っています。