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COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

受託開発と独自サービス

技術系のブログ記事でよく目にする話題の一つに「受託開発か独自サービスか?」というものがあります。
私も普段は職場において受託開発に勤しむ傍ら、個人的に独自サービスを開発して公開するといったこともやっているので、こういう話題にはとても敏感になっています。


先日、某SI企業の経営者の方と直接お話する機会があったので、日頃私が疑問に思っていることをぶつけてみたら、なんとなくわかってきたことがありました。
その疑問とは、受託開発専業でやっている企業は、どうしていつまでたっても独自プロダクトを手がけようとしないのかということです。
今や個人でも手軽にWebサービスを作って世の中に提供できる時代になっているのに、法人レベルでそういうことをやっていったら、すごいことができるのではないかと、私などは単純に思ってしまうのです。

すると経営者の方は、両者の違いについてわかりやすく説明してくださいました。
まとめてしまうと、以下の3点に集約されると思います。

  1. お金が出てくる出発点が違う。
  2. 相手にするのが特定企業か不特定企業かという点で異なる。
  3. リスクマネジメントの問題。

どういうことかというと、

受託開発・・・・特定企業に対する製品の開発。先にお金をいただいてから開発を始める。
         ローリスクローリターンで、歴史の長い安定したビジネスモデル。

独自サービス・・不特定企業・消費者に対する製品の開発。開発しながら収益モデルを検討する。
         ハイリスクハイリターンで投機性の高いビジネスモデル。
         こういう商売の仕方はまだ歴史が浅く、五年後はどうなっているかわからない。

結論としては、独自サービスが事業として成立するのは、企業規模が小さなベンチャーか、あるいは大企業でたくさんお金を持っているところになってしまうそうです。(具体的には、はてなのようなベンチャーか、あるいはGoogleのような大企業を指しているのだと思います。)
そのどちらでもないような、中途半端な規模の企業はどこも赤字で自転車操業だし、従業員の将来のことを考えると独自サービスなどの冒険に走ることができずに、受託に流されてしまうという背景があるようです。

ちょっとせつなくなってしまうようなお話だったのですが、では、我々中途半端な企業で働いている技術者は、そのような環境でどうやって生きていけば幸せになれるのかについて、今後しばらく考えていこうと思います。