COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

断るエネルギー

ある本を読んでいて、思わずはっとさせられるような言葉に出会いました。
ある職場で、次々と自分にふられる仕事をなかなか断ることができずに悩んでいる方の言葉です。

自分にとって過大な負担でも、他の人の心情を考えると、断ることができなくなってしまう。
決してカッコつけているわけでも、自分がイヤな奴になるのに耐えられないわけでもないのだが、断るときのエネルギーと、引き受けて達成するエネルギーを比較して、「引き受けたほうが断るより楽」と判断してしまうところがあるのだ。


これって、上司や顧客から仕事の依頼を受けている時の私の心情にぴったり当てはまっているなぁと思って驚いてしまいました。
そうなんですよね、断るっていうのは本当に難易度が高いことなのです。
ある仕事を引き受けて達成する以上に、それを断ることにエネルギーを費やす機会は少なくありません。
「今は体調が悪いから」「他の仕事が立て込んでいるから」「作業環境がトラブっているから」などなど、色々と言い訳めいた言葉は頭の中に浮かんでくるのですが、ではその仕事を私が断ってしまうことで、組織全体としてどんな影響が出てくるのかとか、想像しだすともう拒否できなくなってしまうんですよね。
組織を根底から動かしているのは、そのようにある程度無茶して踏ん張った人々の力によるところが大きいと思うのですが、そう考えると、ますます断れなくなってしまうので、困ったものです。