COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

集合知というフィルタ

ニートの19歳女の子を札幌『紀伊国屋』に連れてったら感動して泣かれた話*ホームページを作る人のネタ帳

そういう集合知によって発生する付加価値が、ネットにはほぼ必ず付いてきます。
Googleから検索するという、たったそれだけの行為でも、検索順位と言う付加価値が付いて回ります。
逆に本屋と言うのは、ほぼ全ての本が平等であり、どれを買うかは本人が調べ、考え、選び、そして購入に至ります。


このエントリの最初の方を読んでいた時は、「自宅から一歩も外に出ずにお金を稼ぐことのできる人がいるんだ」と感心していたのですが、上で引用したあたりまで読み進めてきて、忘れていた気持ちを思い出させてもらいました。


先日、自作PCを組もうと思ってパーツ構成を考えていたのですが、どういう組み合わせでいけば自分のニーズを満たすことができるかどうかがなかなか判然とせずに、漠然とネット上の情報にかたっぱしから当たっていくことになりました。
結果的に、出来上がったパーツ構成の見積もりは、世間での売れ筋パーツを組み合わせたものに過ぎず、味のない平凡なものになってしまいました。


ネットのなかった時代とまではいきませんが、今ほど整理された情報が豊富に提供されていなかった時代には、日本橋などの電気街に出向いていって、自分の足で色んなパーツを探し回っていたはずです。
もちろん買って後悔した物もありますし、逆に思いもかけない掘り出し物に出会えたこともあります。
その結果、出来上がったPCは非常に独特のパーツ構成になり、その分愛着もわいてきたように思います。まるで自分の息子のように可愛がっていましたね。


自分の力で調べ、考え、選び、そして購入するという流れは、優柔不断な私のもっとも不得意とする作業なのですが、そういう苦労を厭わずに完成させたからこそ、世界でオンリーワンのマイPCが完成するのだと思います。
というわけで近いうちに、集合知のフィルタをはずした状態で、日本橋に行ってこようと思います。