COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

Google Tech Talk in 京都


Google Tech Talk in 京都


先週の日曜日に、京都で開催されていたGoogleの技術講演会に参加してきました。
自宅から現地まで一時間ちょっとかかるのですが、関西でGoogleのイベントが開催されること自体がとても珍しいので、勢いだけで参加してきてしまいました。
京都まで行くのは8年ぶりくらいでしょうか。大阪や神戸と違って、高い建物や騒がしいエリアがほとんどなく、地に足がついた感じがしてすごく落ち着きますねー。
そんなことを感じながら会場に到着した時点で、既に受付は長蛇の列になっていたので驚きました。平均年齢若そうです。京都だからやっぱり学生さんが多いんでしょうね、必然的に参加者も多くなってしまうのでしょう。

各セッションの内容はGoogleのプロダクトの紹介が中心だったのですが、途中ではてなの伊藤直也さんのプレゼンが入ったり、全てのセッション終了後に交流会があったりと、なかなか盛りだくさんな感じでした。



まずは、携帯で動作するプラットフォームであるAndroidの紹介から始まりました。
普段から名前だけはチラチラと目にするんですけど、実際どんなものなのかよく知らなかったので興味津々です。
技術的にそんなに踏み込んだ内容ではなくて、門外漢の私でも理解できるレベルのお話でした。
Linuxベースで、アプリ開発者向けのSDKも既にリリースされているそうですね。
実際に動作する端末はまだ影も形もないようなのですが、色んな携帯やスマートフォン、ゲーム機なんかに自由にインストールして使えるようになれば面白いものになるのではないでしょうか。
私は普段からWillcomスマートフォンを使っているのですが、例のOSがいつまでたっても今ひとつ残念な感じなので、なにかそれに取って代わるようなものになってくれることを期待してしまいますね。


お次は、おなじみGoogleMapsについての解説で、特に目新しいような内容ではなかったのですが、新機能のベータバージョンの開発から公開までを二週間程度でやってしまうというようなお話をされていて、このあたりのスピード感はGoogleほどの大所帯になっても素晴らしいものがあるなと感心しました。
他にも、ユーザーが作成したコンテンツを重要視していて、それらをどのように作ってもらい、どのようにサービスへ取り込んで行くかを常に考えているとおっしゃっていたことも印象に残っています。


三番目は、はてなのnaoyaさんですね。
プレゼンの中で、企業としてWebAPIを提供する意義について説明されていたのですが、提供者が想像もつかないようなものを他の開発者が造り出してくれることで、めぐりめぐって自社のサービスのユーザーに利益が還元されるからだとおっしゃっていました。
それを聴いて、私のようなユーザーだか開発者だかよくわからない中途半端な立場の人間でも、提供者側から見た場合に割と重要なポジションにいるんだなと実感しました。
他には、プログラミングに関する知識をきちんと体系立てて学習していくのではなく、趣味で楽しく適当に習得していくという「フォークプログラミング」の概念を紹介されていたのが興味深かったです。
私も、他人のやっていることの見よう見まねで適当につぎはぎ学習してきたので、これはすごくよくわかります。ただ、どこかのタイミングできっちりと情報系の勉強はやっておきたいという気持ちは強いのですが…


最後のセッションは、妙なイントネーションでお話をされる外国人の方が担当されていました。
携帯から利用できる、音声認識を使用したサービスについての紹介だったのですが、間の取り方が独特で、プレゼン中そこかしこで笑いが起きていました。Google内部の開発体制や流れなんかについても、ざっと紹介していたような気がするのですが、独特の日本語の発音と早口だったこともあり、ちょっと聞き取りづらかったです。


全体を通じて、各スピーカーさんの割当時間が短めに設定されていたせいなのか、とても急ぎ足のプレゼンになってしまっていて、そこがとても残念に思いました。どのセッションも、もう少し詳しく聞きたいなーと興味を持ち始めた頃に終了してしまうので、聴いていて少しもどかしかったですね。QAも最後に一括してやるのではなく、各セッション終了後に個別にやった方がよいような気がしました。


全てのセッションが終了した後に、会場で配布されていたアンケートに答えて受付に持って行くと、GoogleTシャツをいただくことができました。
他にもGoogleボールペンなんかもいただけたので、これらを全員に配っていることを考えると結構太っ腹ですよね。
交流会で出されている飲み物や軽食なんかも、きちんとしたホテルが提供しているものなので、会場設備費含めてかなりお金かかっているのでは?と思いました。
でも、無料なんですよね、このイベント。それを考えるとGoogleという企業がちょっと怖く思えてきたりもしてくるのですが…


最後の交流会は大人数だったので、なにがなんだかよくわかりませんでした。500人くらいは集まっていんではないでしょうか。
一人でお菓子を貪り食っていると、組み込み系のエンジニアの方が話かけてきてくださったので、お話ししたりしているうちにプレゼントの抽選会が始まりました。ここでは、はてなの近藤さんがくじ引き係で登場されたので驚きました。プレゼントは当選しなかったのですが、尊敬する人を間近で拝むことができて非常に満足しました。

次回も関西圏でGoogleのイベントが開催された際には、ぜひ参加したいと思います。