読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

システムアーキテクト資格

IPAが年二回実施している情報処理技術者資格試験は、IT系の仕事に携わっている日本人なら避けて通れない資格です。これを取得していなければIT系の仕事ができないというわけではないのですが、それでも「基本情報技術者」については、IT系企業に就職した場合に、ほぼ間違いなく取得が義務づけられている資格であるといってもよいでしょう。
基本情報技術者」を取得した後には「応用情報技術者」が待ち構えていますが、これについては、世間的には取得が必須とみなされているわけではないので、取得率はぐっと下がります。ですが、少し本気をだせば結構取れたりするので、ちらほらと取得している人を見かけることはあります。
そして「応用情報技術者」のさらに上に「高度」というカテゴリの様々な資格があります。
「高度」の中では、インフラ周りを扱う「ネットワーク/データベーススペシャリスト」か、アプリ周りの「システムアーキテクト」を受ける人が多いです。
これらの資格については、受験している人はたくさん見受けられるのですが、実際に取得したという人は、ほとんど見たことがありません。
さらに、その上の最高峰資格として、「システム監査」や「ITストラテジスト」などがあるわけですが、ここまできてしまうと、受験している人を探すのが難しいくらいになります。



私は、現在の「基本」に当たる「二種」を20代前半で、「応用」に当たる「ソフ開」を20代後半で取得したのですが、それ以後は何も取得していません。
このペースでいったら30代の前半で、高度のなにがしかの資格を取ることになるのかなと漠然と考えていたのですが、気がつけばもう30代半ばに到達しています。
やっぱり資格は取れる内に取っておいた方が何かとよいこともあるので、今年の秋は久しぶりに受験してみることにしました。試験区分は「システムアーキテクト」です。以前は「アプリケーションエンジニア」と呼ばれていたのですが、結構万人受けのする資格なので、取っておいて損はないでしょう。
資格は、学歴や職歴と同じで、それを持っているというだけで、一瞬ではありますが、他人の目や耳を、こちらに向けさせるきっかけとして使うことができます。この「一瞬」を他人から奪うことが、歳を取ってくるとキツくなってくるので、そういう意味で貴重なツールであるということができるでしょう。




というわけで、秋の試験に向けて、作戦を立ててみました。
6月の初旬から勉強を始めているので、本番までには20週間ある計算で予定を立てています。
だいたい以下のような感じです。


  • 午前1と2

出題形式:マークシート式
合格ライン:60%
やること:ポケットスタディ高度試験共通という本を、ひたすら解いたり読んだりしていきます。
場所と時間:通勤時間を利用します。ただし朝の電車の中は、眠いし頭が働いていないので、帰りの電車の中だけで読むことにします。ですので、一日10分程度。
予定工数:10分*6日*20週=20時間

  • 午後1

出題形式:記述式
合格ライン:60%
やること:翔泳社の情報処理教科書に掲載されている過去問(20問)を全部やってみることにします。
場所と時間:毎週水曜日の仕事上がり後に、喫茶店で。一問あたり60分程度。
予定工数:60分*20問(20週)=20時間

  • 午後2

出題形式:小論文
合格ライン:4段階でA判定
やること:翔泳社の情報処理教科書に掲載されている過去問を本番までに5問やる。つまり、小論文を5本作成する。
場所と時間:週末の図書館にて、2時間ずつ使って進めていく。
予定工数:120分*20週=40時間



工数については、大体80時間(0.5人月)程度で着地することが目標です。
この程度の勉強時間で合格できるかどうかについては、全く考慮していません。
これ以上やってしまうと、落ちた時のショックが大きいというのと、他に仕事や趣味をたくさん抱えている中で、実質的にかけられる工数がこんなものだというところから算出しています。
また、「自宅では絶対に勉強しない」というルールも決めています。自宅にいる時に、勉強の為に机に向かうことは様々な理由から難しいですし、なにより精神的なストレスになります。あくまでストレスを感じずに、ヘラヘラ笑いながら合格するのが目標です。




6月の初旬から一ヶ月ちょっと勉強を続けてきて、だいたい以下のような感想を持っています。


  • 午前1と2

ここで出題されるのは「応用情報技術者」の午前問題とほぼ同一内容になるそうなので、これについては過去に「応用」を取得しているので、一度は合格した実績があるわけです。
当時と同じことをもう一度やるだけということで、特別悩むようなところはないでしょう。
ひたすら暗記のみの対策になるのですが、暗記のコツは短時間の勉強を数多くこなすことなので、今のやり方を続けて行けば大丈夫だと思っています。

  • 午後1

過去問を7問ほどやってみましたが、それほど難しく感じませんでした。
考えて解く問題ばかりなので、この試験に備えて特に何かを暗記する必要はなさそうです。

ただ、時間だけは異様にタイトなので、効率よく解いていく技術が必要になってきます。各設問の独立性が高いので、一つの設問にこだわらずに、できそうなやつからやっていくべきです。また、後ろに配置されている設問の方がイージーなケースが多いので、わからなければどんどん捨てて前に進む作戦を取るべきでしょう。最終的に、6割取れれば合格なので、常にそれを念頭に置いて取り組むことが重要なのではないでしょうか。

他には、題意を正しくつかむということも重要ですね。
過去問を解いてみて、間違えた設問については、自分の回答と出題者の回答との差分を抽出して、自分の思考方法を出題者の意図に近づけていく作業を繰り返していけば、本番までに得点力は身につくのではないでしょうか。

  • 午後2

小論文なんですが、自分の好きな事を好きなように書いていたら絶対に合格しないでしょう。
まず一番のポイントは、「採点官は一定の基準で論文を見る」ので、その基準に沿った無難な内容であることが求められるでしょう。
さらにそれを、二時間で完成させなければならないので、時間配分に沿った手順を確立させておくことも大切です。


過去問を眺めていたら、出題される問題はどれもこんな感じでした。


(設問アー1)論述対象システムについての説明
(設問アー2)論述対象システムに対して施した施策


(設問イー1)「設問アー2」で述べた施策の抱えている問題点
(設問イー2)「設問イー1」で述べた問題点に対する対策


(設問ウー1)「設問イー2」で述べた対策の評価
(設問ウー2)「設問イー2」で述べた対策の改善点


これを見ていると、よく「PDCAを回せー」と言われるアレを意識していることがわかります。
設問イが「P」で設問ウが「C」なのですが、ここでキモになるのは「P」です。なので、「P」をまず始めに考えて、「C」まで想定した上で、それに沿うシステムをでっち上げるという流れでよいのではないでしょうか。
それぞれの設問について、書くべきポイントを簡単に箇条書きにしていって、後はそこから話をふくらませていけばよいのです。
最初の30分で箇条書きを仕上げ、残りの90分で実際の論文作成に入っていくくらいのペース配分で、今のところ考えています。



また、受験者が作成した小論文が実際に採点されている現場を軽く妄想してみたのですが、おそらく採点にかかるコストを削減する為に、以下の順でやっているはずです。


(1)規定の字数をクリアしていることを確認する。

(2)論文全体に軽く目を通して、誤字/脱字チェックなど、論文としての体をなしているかを確認する。
(ここまでで、コンパイルエラーをはじいている。)

(3)出題意図に沿っていることを確認する。
(指示した仕様をみたしているかどうかをチェック。)

(4)内容の評価に入る。
(なるほど、と納得させられるようなことが書かれているかをチェック。)


(1)〜(3)までは、本番までトレーニングを積むことで対応できると思われるのですが、問題は(4)の内容ですね。
私は、某企業内の特定のシステムしか開発経験がないので、ネタを膨らませる段階でつまづいてしまいそうな気がします。
ですので、どうしてもでっちあげの比率を高めていく必要があるのですが、これについてはプライベートでの開発経験を活かしていくことで対応していこうと考えています。プライベートでは何故か図書館の蔵書検索システムを作ったことがあったりするので、そのあたりから話をふくらませていっても面白いのではないかなと思っています。




こんな感じで、採点の現場をウラ読みしながら対策を立てていくのはなかなか楽しいですね。
受験申し込みも済ませたので、いよいよ秋の試験が楽しみになってきました。
あと3ヶ月ほどですが、ヘラヘラ笑いながら勉強を続けていこうと思います。