COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

てんびんの詩

今の会社に入って二ヶ月が経過し、最近驚いているのが、飛び込みで電話や訪問セールスにくる業者がかなり多いということです。
月曜朝の忙しい時間帯から、3件連続で同じ内容のセールス電話がかかってきた時には、さすがにキレそうになりましたね。
『こいつら土日きっちり休んでリフレッシュして元気そうな声音で電話してきやがって、こちとら休みなしで働いてんのに』とか、明らかにおかしな方面から八つ当たりしてやりたくなってしまいます。


まぁでも、どうしてそういう商売のやり方しかできないんだろうなぁと、それだけは疑問に思います。
こういうのって、断る方もイヤだし、断られる方もイヤだし、結局誰も得をしていないような気がするんですよ。
かといって、いちいち彼らの相手をしていたら、こちらの時間がいくらあっても足りないのです。


これはあまり人に話したくない自分史なのですが、私にも同じようなことをやっていた時期が、実はありました。
そこらの雑居ビルの最上階から1階までしらみつぶしに飛び込んでいっては、担当者の名刺を収集するという地獄のような仕事をやっていたことがあります。
こうした「てんびんの詩」的な世界観は、20世紀の遺物だと思い込んでいたのですが、いまだに根強く残っているんですね。
当時は、こんな仕事イヤやなぁと思ってすぐに辞めてしまいましたが、その後で、こういう仕事をなくす為に、IT系の技術を利用できたらよいなぁとぼんやり考えながらSIの世界に入っていったという経緯を思い出しました。


けれども、そういったいわゆる「飛び込みセールス」的なものが、Webの世界で展開していったのが、現在の我々のメールボックスから溢れ出る大量のスパムメールなんですよね。
自動化された分、業者も我々も効率良く処理できるし、感情を交える部分もなくなって、これはこれで世界はよくなったんじゃないかなと、つい錯覚させられます。
うーん、やっぱり間違ってますよね明らかに。何か、もっとよい方法があると思うのですが。