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COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

彼女たちの時代

私は、ぱっとしない時代に生まれた。

 

 

高校生の頃は、日本はバブルの絶頂期。

その一方で、大学受験生だった私にとっては、同世代の受験人口が過去最多を記録していて、偏差値50を割り込んでいる大学が全くなかった時代でもあったのだ。

この熾烈な競争に勝ち残れば、後は順調な人生が待っている。教師からそう励まされながら、日々過ごしていたのを憶えている。

 

そしてなんとか大学に入れた私は、直後にバブル崩壊を目にすることになる。

就職に苦戦する先輩たちの姿。

ほんの数年前まで、企業が学生に車をプレゼントしたりとか、そんなことが当たり前に行われていた時代だったと彼らから聞かされながら、適切なタイミングで産んでくれなかった親を恨んだ。

 

やがて大学を出て、苦労して会社に入ったものの、全く将来性を感じずにすぐに退職することになる。

今でこそ『すぐ辞める若者』とか騒がれたりするが、当時はそんなことをする人間はあまりいなかったはずだ。でも私には、どうしてもこの会社で定年まで働き続けるイメージが持てなかったのだ。

 

あれから、もうずいぶんと長いこと道に迷っているような気がする。

もうどっちを向いているのかさえ、わからなくなっている自分がいる。

 

 

よく、テレビや雑誌などで『前向きに生きなさい』と言われるが、私はあれが嫌いだ。

後ろ向きに生きるより、前向きに生きた方がいいに決まっている。

本当に問題なのは、どっちが前なのかも、もうよくわからなくなっていることなのだ。