セールス電話対策ガイド
今の会社に入ってから、セールス電話に対応する機会が格段に増えました。
以前の職場環境では皆無だったのですが、一般的な会社ではこのような状態が当たり前だということを知り、大変驚きました。
対応する必要に迫られて早一年、自分なりに編み出したノウハウをシェアしておきますよ。
はぁ、気のない男に言い寄られ続ける気分ってこんな感じなのかしら。
【傾向編】
○通常の電話セールス
『こういう業務を展開しておりますこういう会社のこういう者ですが、弊社ではこういったことができますので、是非御社にご訪問させていただいた上で、お名刺だけでも頂戴できませんでしょうか?』
これが通常のパターンですので、ただちに戦闘モードに入りましょう。
○関係者を装ってかけてくる
『部長いらっしゃいますか?』と訊いてくるので、こちらが『○○のことでしょうか?』と尋ねると、『そうです、○○部長です、お願いします。』と言ってくるパターン。
実はこれ、部長などの役職付きの社員の名前を聞き出すテクニックなのです。次からセールス電話してくる場合には、指名できるので、さらに関係者を装うことが可能になります。
ですので、絶対に名前を出してはいけません。『どちらの部長でしょうか?』などと尋ねるようにしましょう。
○取引先を装ってかけてくる
『こちらNTTの代理店の○○です。いままでご利用ありがとうございます。』
なんの取引関係もない会社であるにもかかわらず、このような言い方をしてくるのは、電話などのインフラ系の商売をやっている会社の常套手段です。
迷わず切ってOKです。たまにNTT本体が、『代理店ではございませんのでご安心ください』と言いながらセールストークを始めてくれるので、苦笑いしつつ確実に切りましょう。
○新人研修の一貫でこういうことをやっております…
弊社を練習台にするのはやめていただきたいですね。
特にひどいのは、ハローワークの職業訓練でこういうのをよくやっているらしく、それを口実にしてセールスに入ろうとしてくる輩もいます。
こちらは法人税を払っている身分なのです。そのお金を業務妨害に使われているのは、あまりよろしくないと思われるので、これはしかるべき窓口にクレームを入れようと思います。
【対策編】
○日本人的にやんわりと断る
相手の売ろうとしているものが、自分の会社に必要ないことをやんわりと説明してあげる。
→相手を納得させる為に結構エネルギーを使うので、あまりおすすめできません。
○忙しいことを伝える
『いま忙しいので、ごめんなさい』と言う。
すると必ず、いつ頃なら空いているか?を尋ねてくるので、結局ループする可能性が高い。
→根本的な解決にはならないので、これもおすすめできません。
○キレる
何回も同じ内容の電話がかかってきていて、ものすごく迷惑していることを怒り口調で伝える。
相手は恐縮するので、そのひるんだ隙に切ってしまう。
→お互いかなり気分が悪くなりますし、相手はこちらの機嫌が悪かっただけだと思い込もうとするので、しばらくすると結局またかかってきます。
というわけで、これもやはりおすすめできません。
○いきなり断る
とにかく最初の10秒が勝負。
『間に合っておりますので、結構ですー!お電話どうもありがとうございました!失礼いたします!』と言って切る。
元気にいく。相手のテンションにのまれずに、セールストークまで入らせないのがミソ。
→これが、いまのところベストプラクティスです。
あまり体力も使わないし、心も乱されない、時間もとられないので、おすすめです。
○逆にこちらから電話してみる
『10分後にこちらからお電話いたしますので、電話番号を教えて下さい。』
と言って、聞き出す。そして、10分後に本当に電話する。
電話する時は、『課長か部長いらっしゃいますか?』テクニックを使って、できるだけ上の人間に繋がせる。そして、こちらの電話番号を伝えて、非常に迷惑しているので電話をやめてほしい旨を伝える。
→これは思いついただけでまだ試したことがないのですが、一度やってやろうと思っています。根本的な解決には、これが最適解かもしれませんね。
ここまで、電話セールスのことしか書いてきませんでしたが、訪問セールスについても基本的な考え方は同様です。
ただし電話と違って対面になるので、気をつけることは、
・名刺を渡さない(『切らしている』と言うこと)
・カタログ・パンフレットなどを受け取らない(『見ている暇がない』と言うこと)
・アンケートに応えない(『ちょっとバタバタしておりまして』などでごまかす)
この3点くらいに注意しながら上手にお引きとりいただきましょう。
Enjoy!