COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

社内ネットワークの最終形態


今日は、職場で使っているノートPCの一斉入れ替えが行われました。


今回新たに貸与されたPCのセットアップには、ハードディスクの暗号化やら外部媒体を無効化するツールのインストールなど、取り掛かると結構時間がかかってしまうものが多かったように思います。
昨今の時代の流れを反映しているのか、情報が盗まれる、あるいは情報が漏れることに対するリスクを何が何でも避けるという思想が根底に流れているようで、ここまで神経質にやる必要があるのかと疑問を抱いてしまうほどの徹底振りです。


私が働きだした頃は、社内ネットワークという考え方が存在せず、職場に何台か置いてある富士通のオアシスというワープロ専用機を共用で使ってドキュメントを作成していました。
当時のデータのやり取りは、当然フロッピーを使用していましたが、現在では、外部媒体を使用する為には、職場のセキュリティ責任者の許可が必要になっています。
社内ネットワークの進化によって、外部媒体は不要になったからその役目を終えたわけではなく、データ盗難のリスクを避ける為に排除されているという点が個人的に面白いなと思います。


10年ほど前からの社内ネットワークの流れをおおまかに辿ると、以下のようになります。

  1. PCはスタンドアロンで、データのやり取りはフロッピーで行っていた時代
  2. PC同士をネットワークでつなげて、自由にデータがやり取りできた時代
  3. インターネットもつなげるようにして、メールで自宅に仕事のデータを送ることができた時代
  4. 閉じられたネットワーク上でのみ、データがやり取りできる時代

きっと社内ネットワークは、4が最終形態となるのでしょうが、もしこの後にくるものがあるとすれば、データ単位でのユーザー権限付与など、あまり想像したくないような世界が待っているんでしょうね。