病気の人 健康な人
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40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
- 作者: モーニング編集部,朝日新聞社
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本さっきパラパラっと流し読みしたんですけど、「うつ病の人がネガティブな思考に陥ってしまうのはなぜなのか?」ということについて書いてある箇所があって、そこがとても興味深くて引き込まれてしまいました。
この本によると、うつ病の人は決してネガティブな思考に陥っているわけではなくて、本当は「現実を正しく受けとめている」状態にすぎないのだそうです。
そしてそれとは逆に、うつ病ではない健常者は、「現実をポジティブに受けとめすぎている」状態になっている、つまり脳をハックして現実が辛くならないようにうまく騙している状態なんだというふうに言われていました。
現実はデフォルトで辛いものなのですが、それをそのまま受け入れるのではなくて、うまく自分に都合のいいようにフィルターを通して解釈しているのが健常者で、うつ病にかかるとこのフィルターが取り外された状態になってしまい、直接真正面から現実を受けとめてしまい、それで参ってしまうのだということでした。
なるほどこれは腑に落ちるというか、なんかとても説得力のある説だなと、妙に納得してしまいました。
この、病気の人の方が実は正常な処理をしていて、健康な人がちょっとおかしなことになっているという考え方が、フーコーみたいで面白いなと感じました。