COBOL技術者の憂鬱

COBOLプログラマは不在にしています

オススメのおっさん漫画

 

若いころカイジ読んだ時はそんなでもなかったんですけど、最近になって結構身に沁みてくるセリフがあって、まぁ利根川のコレなんですが。

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『三十になろうと四十になろうと奴らは言い続ける。自分の人生の本番はまだ先なんだと…!本当のオレを使ってないから、今はこの程度なのだと……そう飽きず言い続け、結局は…老い、死ぬっ………………!』 

 

 

おいやめろ、やめてくれー。

あー、もう痛いっすね。構想だけはあるんだけど今はまだその時期ではないとかなんとか、まぁ飽きずによく言い続けてきましたよねこういうことは私も。

 

でもまぁ、そんな利根川に真っ向から勝負を挑む男が現れました。

カイジではありません、こいつです。

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『いいんですか?本気出して…』

 

 

40過ぎて急に会社辞めて漫画家を目指し始めるおっさん(シズオ)のストーリーなんですが、シズオも周囲もなかなかうまくいかずにグダグダと四巻くらいまで展開していきます。

ときおり、劇中劇みたいな感じで挿入されるシズオが描いた漫画は、どれもこれもどうしようもないクオリティの作品ばかり。

けれども最後に描かれた作品でですね、シズオの友人をモデルにした作品なんですが、これで思わず泣かされてしまいました。

これはずるいですねー。いままでダラダラと続いてきたのは、最後の最後でこれを見せるための「タメ」だったんですね。

 

そしてラストのこの言葉が胸に突き刺さる。

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『ホント人間って…めんどくせぇなぁ…』

 

 

彼のこの言葉は決して厭世的なもので染まっているわけではなく、むしろ他人と生きていく上で生じる軋轢のいっさいがっさいを全て引き受けた上で、それらを弄んで楽しんでいく余裕といいますか、そういったものを強く感じさせられてしまいます。

これが正しい大人のあり方なんだなと思わされてしまうわけです。

 

こういうおっさんに、私はなりたい。

 

 

全五巻なのでさくっと読めます、おすすめです。

 

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)

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